研究紹介

研究紹介

 研究室の中心的なテーマは,実証的なアプローチに基づく知識コミュミティ構造に関する理解,人(Human)とコンピュータ及びエージェント間のインタラクションの理解です.この観点から,特に社会科学・経営科学の理論的研究との接点を重視し,実際の観測データやシミュレーションを用いながらこれらの理解に迫ります.
 これらの実証的研究の過程においてコンピュータサイエンスの技法を適用し,新たな解析ツールとしての研究システムを開発しています.研究システムによって,これまでに得られなかった有益なデータを大量に得ることができます.こうした実証的研究を通じて,新たな解析手法を蓄積しており,これらの多くは広く公開しています.
 
 研究室では近年,こうしたインタラクション環境における実践知の探究をめざして,人の生活・活動空間を時間と空間の広がりの中でとらえる参加型シミュレーション,人とモノが存在する家やオフィス,工場・倉庫などの活動環境,生産環境の情報を時系列的に取得しながら,これらのデータを活かした予測に基づき問題解決を導くIoT・M2Mシステムを研究しています.
 
 また,心理学や社会学の理論研究を背景として,人に対する実証的研究の一環としてゲーミングシミュ―ションによる現象の解析を行っています.マルチエージェントゲーミングは,知的エージェントと人によるインタラクションを前提としたシミュレーション環境で,社会心理学や経営科学にまつわる実証的研究のためのテストベッドとして利用することができます.これは,人が体験するコミュニティ環境を疑似的にネットワーク空間上に構成する手法によりデータ解析を行うものです.

 なお,研究室ではプロジェクト研究として,長年にわたり,多言語コミュニケーションサービス環境におけるサービス連携の品質向上のための研究を行っています.この応用研究として派生的に,母語による言語コミュニケーションを通じて獲得されるデータに基づいた異文化分析などの社会学的視点に基づく研究を行ってきています.また,近年のグローバル環境に対応した多言語ビジネスサービス環境のデザイン,多言語教育プログラムの開発を行っています. 


研究室教員プロフィール

名前:菱山 玲子 (Reiko Hishiyama)
身分:早稲田大学理工学術院 教授
所属:創造理工学研究科経営システム工学専攻,創造理工学部経営システム工学科
連絡先住所: 〒169-8555 東京都新宿区大久保3-4-1 51号館15-04A
email: reiko {{at}} waseda.jp

研究室研究指導名: 知識情報処理研究
学位:京都大学博士(情報学)

専門:情報学(分散人工知能,マルチエージェントシステム)・知識処理,ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI),コミュニケーションデザイン,社会情報学,経営情報学
所属学会:電子情報通信学会,情報処理学会,日本シミュレーション&ゲーミング学会,ヒューマンインタフェース学会,経営情報学会,計測自動制御学会,IEEE,ACM